【インプラント専門ブログ】「インプラントの歴史」
今でこそ歯を失った時の治療法は色々あり、その中から選ぶことが出来るようになりました。
(もちろん歯の残り方や歯ぐきの状態・健康状態などの条件にもよりますが)
新素材が開発されたり、医療技術も進歩しています。
インプラントの歴史は意外と古く、最古のインプラントは紀元前約550年のトルコの古墳から
石製インプラントが発見されているそうです。
他にもインカ帝国ではエメラルドの歯根が植えられているミイラも発見されていたり、
エジプトや中国でも象牙の歯が植えられていた人骨が発見されています。
エメラルドに象牙と、何だか豪華ですね!


ただこれらのインプラントは歯の代用としてではなく、死者への装飾や副葬品、儀式などの為だけに
使われていたという説もあるそうです。
亡くなった方が来世で不自由なく噛めることを願って、死後埋め込まれた儀式のようなものも
あったかもしれません。
現在インプラントの素材には主にチタンが使われています。
1952年ブローネマルク博士は大学の医学部で研究をしていた際に
ウサギのすねに埋め込んだチタン製器具を取り出そうとしたところ、
しっかりと骨にくっついてしまい、どうしてもはがすことができませんでした。
それまで他の金属類ではそのような経験をしたことがなかったブローネマルク博士は
大いにその現象に興味をもちます。
その後、血液循環の研究などにおいても、彼は次々とチタンの特質を目の当たりにすることになります。
それらの偶然の発見から、「チタンは骨に拒否反応をおこさず、結合する」ことを確信したのです。
学会に発表されてからというものは、世界のインプラントにはほとんどチタンが使われるようになりました。

素材はもちろん、あごの骨の少なくなった部分に新たな骨を作ったり、
上あごの空洞部分に骨を作ったりと技術も進歩しています。
皆様に安心・安全・満足な治療を提供できるよう、当院でも日々技術向上に取り組んでいます。
※当院ではインプラントに関する無料の定期相談会を実施しています。
ご本人のことはもちろん、ご家族などのお悩みにもお答えしますので、気軽にご参加下さい。
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